あ～イク恋愛生欲情の扉
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2024年 4月 の写メ日記一覧
ゆがんで あえぐ おじかん です
私は、
42歳になっている。
新婚一年半である。
うっとりした顔で
「私の旦那は、セクシーイケメン。
ミステリアスで、ぜんぜん飽きないの」
と、しんゆうに、のろけている。
場面は切り替わり、
旦那が
唇の横に米粒をつけている。
やーだぁーん、もーぉーん、かぁわーいいーん、わたしがぁー、とってえー、あーげーるぅーん、うっふん、うっふん、うっふん
と、
旦那に
こびりついてる米粒をとってあげて、
自分の唇に放り込み、ニンマリと笑う。
恋というのは、
ラリるということである。
旦那の歯に
青のりがついてるときも同様である。
鼻だって、ほじってあげる。
鼻水も飲んであげる。
眼球もなめてあげる。
もしも
あなたが
浮気をしたら、
あなたを、焼き肉にして、食べる。
私の血になり、骨になり、私の皮膚になればいい。
場面は切り替わり、
結婚生活、二年目に突入した。
だんな「よめちゃーん、行ってくるよー」
私「(布団の中から)行ってらっしゃーい」
だんな「よめちゃーん」
私「(布団の中から)行っておいでー」
だんな「よめちゃーん(笑)」
私「(むし)」
旦那のためなら
早起きも苦にならなかった私も、
慣れが出てきたのか、
旦那のことを
玄関まで見送らず、
布団の中から
行ってらっしゃいを言う。
旦那は
寂しくなったのか、
わざわざ
寝室まできて、
わたしの
布団をまぐりあげて、
「いってらっしゃいの、ちゅーはー？」
と、言ってくる。
わたしは
そんな旦那を無視して
背中を向ける。
旦那は
寂しそうに眉毛を下げながら
「行ってくるね」
と
私の髪の毛にキスをした。
そんなやりとりを何度かしているうちに、
旦那も諦めたのか、
朝に、
私のことを起こすのを、やめるようになった。
夜の営みも、しばらく、ない。
場面は切り替わり、
私は、
ぼさぼさの頭で
洗面台に向かう。
歯磨き粉のケースが
へこんでいる。
気になる。
気になる。
ちゃんと中身が
出やすくなるように、使ってくれよ。
新婚の時は、
この、歯磨き粉のケースの、へこみさえ、いとおしく思えて、
へこみに、そっと、キッスをしていたくらいである。
旦那が触った部分♪
と、うっとりしていた。
場面は切り替わり、
旦那の歯に
青のりがついている。
最高にイライラした。
ふざけてるのか。
ふざけてるわけではなくても、
ふざけてたとしても、
どっちにしろ、
旦那のすべてに
何もかもにイライラするようになってしまった。
場面は切り替わり、
旦那が
唇の横に米粒を
わざと
くっつけながら
私のことを見つめてくる。
とって♪とって♪
みたいな感じである。
うーわあああえええええ
おえー
きんめー
うっぜー
うおええええああああー、かみちぎりたい、でも、焼き肉にすら、したくない
と発狂したい気持ちになりながら、
わたしは
必死で
構ってほしそうな旦那に気付かないふりをしながら、
ポーカーフェイスを装って、
テレビを見つめている。
だんな「(めっちゃ見つめてくる)」
わたし「(;´-｀)(居心地が悪くなる)」
私は、
スルーしながら、
テレビを見つめ続けると、
旦那が
性的な空気を放ちながら
私に密着してきた。
わたし「(;´-｀)」
だんな「ひさしぶりに、しよう」
わたし「明日にしよう」
だんな「で、
明日になったら、どうせ、風邪ひいたとか言い出すでしょ」
わたしが
そんな
旦那の顔を
ちらりと見上げると
すっかりと老けた旦那の顔が、そこには、ある。
旦那が
老けたということは、
わたしだって、老けている。
だけど
旦那は
見た目は老けても
中身は
ずっと、ずっと、ずっと、旦那のままである。
変わったのは、私のほうである。
だけど
ほんのりと旦那にたいして、
今も変わらず、独占欲がある。
旦那がキスをしてきた。
生ゴミ臭い。
肝臓が悪いのだろうか。
私は、
イライラして
イライラして
イライラしてるうちに、
なんだか好きになってしまって、
旦那の顔を
べろんべろんと、なめまわした。
旦那の
ちんちんが
膨らみはじめた。
わたしは
旦那の体中に
歯形をつけて、
旦那の体中に
キスマークをつけまくった。
甘噛みするたびに
旦那が
嬉しそうな声を出す。
もしも
あなたが
浮気したら、
かみちぎって、焼き肉にするわ!
という気持ちは、
新婚の時ほどは強くないけど、
今も、ほんのりと、心の奥底にある気がした。
の 今日の夢シリーズ2
