あ~イク恋愛生欲情の扉

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宝乃ありな の写メ日記PHOTO DIARY 宝乃ありなのプライベートを覗き見! 随時更新中!

2024年 5月 の写メ日記一覧
宝乃ありな

宝乃ありな(26歳)

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せつない おじかん です

せつない おじかん です

私は、35歳になっている。
妊娠している。
私は婦人科に通院している。
憂鬱だった。
なぜならば、その病院の看護婦さんのことが苦手だったのだ。
なぜか
この看護婦さんはいつも不機嫌なのだ。
妊娠中の私は、月に一度の定期検診に通わなければならないのだけど、あの看護婦さんいるかな~と思うと足が重たくなる。
あの看護婦さん、出勤の前に事故ってくれないかなー。
出勤の前に身内に不幸があったりして、出勤出来なくなるとかになってくれないかなー。
とか、ダークなことを考えながら、病院に向かう。
毎回毎回、ひどく些細なやりとりが私のことを憂鬱にした。
べつに、
私だから態度を悪くしてるわけではなく、
私だから上から目線になってるわけではなく、
私だからばかにしているわけではなく、
そうゆう性格の人なのだろう。
そんなことは、わかっている。
色んな人間がいるのだ。
だけど妊娠中の私は、
些細なことで傷つき、不安定になる。
その日
私は会計の時に5000円を出した。
すると、その看護婦さんが、つっけんどんな態度で、
「ありこさんは、毎回2350円ですから」
と言った。
一瞬、彼女が何を言いたいのかわからずに、
きょとんとした顔をすると、
「細かいのないの?!」
と怒られた。
「ないです」
と答えると
「いいわよもう」
と言うのである。
どうして、いいわよもうなのだろう。
どうして、最初から、細かいのないか聞かないんだろうな、と不思議だった。
なぜ不機嫌に遠回しに言う必要があるのだろう。
なんてゆーか、
言葉が曲がってるのだ。
この人は、
本当に言いたいことをストレートに表現しない、出来ない。
だから、不機嫌な態度になってしまうのだろう。
根本には
きっと
わかってほしい気持ちがあるのである。
だから私は、もちろん腹が立ったけど、ほんのすこしだけ、同情した。
ある日、
我慢の限界がきた私は、
ほわほわした口調で、こう聞いてみた。
「あのね、看護婦さんは、なんでそんなに不機嫌なの?
私はあなたの前に出るといつも怒られてるような気分になって、見下されてるような気分になって、緊張しちゃうの。
すっごい、こわいもーん、あなたぁ」
私は
子供のような、
悪意のない純粋な表情を造りながら、
ばかっぽいホワホワした口調で喋れば、
相手を不快にさせないと知っている。
B型で末っ子の私だからこそ、できる技である。
「え?」
と言ったまま彼女は固まってしまった。
固まってる看護婦さんを見ながら、
私は
ほわんとした表情を保ったまま、
首をかしげると、
彼女は、
何も答えず無言のまま保険証を返してきた。
場面は切り替わり、
その看護婦さんは、普通にしてくれるようになった。
なんの流れだか忘れたけど、
雑談で、
「自分に子供が生まれないことを気にしている。
おまけに寝たきりの姑を抱えていて気持ちの余裕がない」
みたいなことを話してくれた。
「子供うまれないの?」
「不妊症なの」
「それじゃあ赤ちゃんや産婦さんを見ると、なんか、つらくなるよね」
そう言うと彼女は、
そのことに初めて気付いたみたいに、
「そうかもしれない」
と言った。
自分でも、なんでイライラしてるのか、わからなかったのだろう。
不妊症の女性が産婦人科で働くのは確かにストレスが溜まるだろう。
しばらくして彼女は病院をやめた。
噂では内科の病院にうつったらしい。
人を呪わない言葉を話すためには、まず自分が呪いから解かれる必要がある。
自分の中の怨念と決着をつけないと言葉の癖はなかなか直らない。
あとは
やっぱり
変なプライドを捨てることである。
言葉のゆがみ、不機嫌な態度はたいがい癖になっている。
癖になっているから自分で気付かないのだ。
でも、癖だからこそ、きっと直せる。
言葉は
ほんのちょっとのストレスでゆがむ、曲がる。
相手を不快にさせないまっすぐな言葉を発するのは難しい。
でもそれはお互い様なのだ。
私の言葉だって、よく曲がってると思う。
そして
冷静にならないと、
自分の言葉が曲がってることに気付けない。
誰かの言葉に傷ついた時、
私は相手を変えたいという傲慢な気持ちがあった。
でも
相手を変えたいと思うのは、自分の都合なのだ。
私が気に入らないし、私が勝手に腹を立ててるだけなのだ。
大切なのはきっと
相手を叱ったり非難することではない。
それをすると、相手は、さらに怒り、さらに頑固になり、さらに閉じこもる。
自分がどう感じてるかを伝えることだ。
「私はチキンだから、あなたの言葉が、こうゆうに感じたし、
あなたの言葉が怖いし、あなたの言葉に傷つく」
それを伝えたら、きっと相手は何かを感じる。
人は傷ついてる自分を相手に知られるのが恥ずかしいし、
ばかにされたくない生き物なので、
傷ついたときは、
つい相手を攻撃してしまう。
弱いからこそ、
プライドが高くなるし、
勝ちたがるのだ。
人の心を動かすものって、
言葉はもちろん、
プライドを捨てた気持ちが大切だなと思った瞬間であった。
の 今日の夢シリーズ

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