あ~イク恋愛生欲情の扉

あ~イク恋愛生欲情の扉

札幌市中央区南5条西5丁目 第2東亜すすきのビル8F | 営業時間:8:30〜23:59

お電話で「スポット見た!」とお伝えください!!

011-563-6919

宝乃ありな の写メ日記PHOTO DIARY 宝乃ありなのプライベートを覗き見! 随時更新中!

2024年 4月 の写メ日記一覧
宝乃ありな

宝乃ありな(26歳)

T160.B90(G).W58.H87

あえいで とける おじかん です

あえいで とける おじかん です

私、ミサコ。
私は、
ヨウコのことが好きだった。
ヨウコはオカマであり、私の親友である。
ある日、
私はヨウコと宅飲みする約束をした。
それを彼氏のヒロオに話した。
「明日、親友が泊まりにくるんだ」
「ヨウコちゃん?
かわいい子だよねぇ」
「うん」
ヒロオは
ヨウコがオカマだということを知らない。
ヨウコのことを女だと思っている。
ヨウコがオカマだと知っていたら、
ヒロオは
きっと私の家にヨウコが泊まることを嫌がるであろう。
いくら
心は女でも
元々は男なんだから、
心配するであろう。
だから
私はヨウコがオカマだということは、
ヒロオには話していない。
それくらい、
ヨウコは、そこらの女よりも女らしく、そこらの女よりも、とても可愛い。
そして、
私とヨウコの間にあるものは、
ほんとに女同士の友情である。
そう思っていた。
ヨウコが泊まりにきた。
その夜を境にして、私たちの関係は変わった。
夜中に地震があった。
遠くから低い地鳴りが響いてきて、激しい揺れがきたところで、二人とも目が覚めた。
二度目の揺れでヨウコは飛び起きて、私の布団にもぐりこんできた。
小さな怪物のように、可愛い動きであった。
そして微かに悲鳴をあげながら、私の首にしがみついてきた。
最初、何か柔らかいものがぶつかってきた、と思った。
ヨウコの胸の膨らみが、私のそれらと不器用にあたった。
まったく初めての感触で、それが何なのか、とっさにはわからなかった。
何もかも男とは違っていた。
いや、ヨウコも、元々は男なのだけれど。
形も、体へのあたりかたも、匂いも。
男と抱き合っていると、
硬く平らな胸や腹に自分を押し付ける感覚だけれど、
女とは、柔らかい二つの体が弾力を伴って頼りなくぶつかりあうのである。
おっぱいとおっぱい、
お腹とお腹は、
強く押し当てられると、ゼリーかゴムのようにつぶれて形を分けあった。
体温に脂が溶け合うように、体の輪郭が失われなじんでいった。
同じ形だ、と思った。
地震に加えて突然のヨウコとの抱擁で、私は動揺のあまり呆然としていた。
揺れが治まるとさすがに気恥ずかしくなり、離れようとした。
しかしヨウコは私の首筋に唇を押し付けてきた。
そのまま首やうなじに唇を這わせてくる。
最初は戸惑った。
ヨウコはふざけているのだろうか。
じゃれてるだけだろうか。
だけどヨウコは、真顔で私の顔を覗きこんできた。
緊張と妙な不安に、身がすくんだ。
それと同時に
ヨウコって、ほんとに美人だなーと思った。
男だった時のヨウコの姿は知らないけど、
間違いなく元々がイケメンだろう。
ヨウコの体の匂いが濃密に立ち上った。
私は体をよじって笑いながら、今度は力をこめて逃げようとした。
しかし逆にヨウコは、きつく抱きしめてくる。
その腕の力に私は狼狽したけど、それを隠して、
「もう揺れも終わったみたいだし
もう寝ようよ。
わたし眠いよ」
と平静を装って言った。
少しの間、居心地の悪い沈黙があった。
すぐにヨウコの唇が私の唇を塞いだ。
信じられない柔らかさだった。
とろけそうな唇と舌の感触に、体に電流が走るような衝撃をうけた。
私は、気付いたら、無我夢中で吸い返していた。
しかし、この先は、どうすればいいのだろう。
男と女だったら、このまま、せ、っくすするのだろう。
ヨウコの場合は、なんなんだろう。
ヨウコは男なのか。
ヨウコは女なのか。
ヨウコが
私のことを性的な目で見てるのは間違いないけど、
その眼差しは、男のそれとは違う気がする。
ヨウコは
私から見たら、
やっぱり女だし、
ヨウコの心も女なのだ。
ヨウコは
男として、私に触れているわけではないように思う。
それこそ、
ヨウコはレズなのだろう。
場面は切り替わり、
私は、しばらくは、あの行為を思い出すたびに、鳥肌が立った。
気色悪い、と思った。
実際には私たちは、抱き合って口づけただけだった。
そこから先を求めるヨウコの動きを押し留めた。
そこで終わってしまった。
この回想も繰り返されると、慣れて鳥肌は立たなくなったけど、不気味さに、心の内側が暗くなった。
男との浮気、ではない。
女との浮気、でもない。
なんだろう、あれは。
自分のことは大概知り尽くしていると思っていたのに、おもいもかけない未知の自分が、生々しく闇から現れてきた。
もっと溺れてみたかった。
そんな自分が恐ろしくなって、私はヨウコを制止した。
ここで止めなければ後戻り出来なくなると思った。
あれからもヨウコとは頻繁に遊んでいる。
だけど、あの夜のことは、二人とも口にしたことはない。
いや、私の方から、あえて話しにくい雰囲気を作り出している。
一緒に夜を過ごす機会も避けた。
しかし忘れることはできなかった。
むしろ迷いと自問は深まっていった。
そしてヨウコの唇の感触を思い出しては、そっと自分の下半身を慰めた。
私は女が好きなのだろうか。
でも私にはヒロオという彼氏がいる。
じゃあ私は、女も男も、どっちもいけるのだろうか。
私はバイなのだろうか。
いや、でも、ヨウコも男……?
私は、オールマイティーなのだろうか。
頭がこんがらがる。
そんな混乱の中で、静かに振り返ると思い当たることがあった。
私は子供の頃から女に惹かれていた。
うっとりと人を目で追うとき、それは、ほとんど綺麗な女の人であった。
私は、綺麗な女性が好きであった。
ところで、
人への親愛は必ず、友情と恋愛に区別しなければいけないのだろうか。
可愛い猫にキスをするように、
可愛いものを撫でるように、
自分を惹き付けてやまないものを抱き締めたいと思う。
欲しいと思う。
それは異常だろうか。
私は男を憎んでいたのかもしれない。
臭くて偉そうな父親。
子供の頃、私の下着を脱がせようとした変質者。
会社で臭い息を吐きながらイヤミを言ってくる禿げた上司。
酒に酔って街角で騒ぐ男たち。
声がでかいおっさん。
ち、かん。
奥さんや彼女の前でだけえらそうな内弁慶な男たち。
隠してるつもりでも、スケベな感情、卑しい感情が顔に出やすい男たち。
そんな男たちを憎んでいた。
敵意すら感じていた。
私は男が嫌いだったのだろうか。
だからいつも、私は彼氏が出来ても、最終的には大嫌いになってしまったのだろうか。
自分の気持ちを探りながら、
久しぶりに彼氏のヒロオと、せ、っくすをしてみた。
男が嫌いだと気付いてしまった今の私は、男と交わることが出来るのだろうか。
もし可能なら、どう交わるのだろう。
ベッドに横たわると、ヒロオはいつものように私を裸に剥いていった。
横たわると背中の下でシーツが冷たかった。
彼は自分で乱暴に服を脱ぎ捨てると、待ちかねていたように、熱い体で覆い被さってきた。
私は、彼の日焼けした背中に両腕を回した。
いつも通りの快楽が芽生え、絶頂で終わった。
息も絶え絶えになりながら、私は安堵した。
この強烈な快感は、男でなければ得られないだろう。
ヒロオは上体を起こし、私を見下ろした。
そして、
私の指に指輪をはめた。
「結婚しよう」
「わたし、たぶん、男が嫌い」
「うん、なんとなく、わかる」
「でも」
「ん?」
「あなたのことは好き」
「じゃあ、結婚してくれる?」
私は、涙を流しながら、頷いた。
「なんで泣いてるの」
ヒロオは、私の瞼に唇を押し当て涙を啜った。
「嬉しくて。
これからさき、大好きなヒロオと毎日一緒にいれる」
私は、
レズでも、なんでもなく、
ただ、
女、男、関係なく美しいものが好きなのである。
ヨウコは美しい。
ヒロオも美しい。
もう、それだけで、いいじゃん。
美しいものに囲まれて生きていこう。
私は、幸せを噛み締めながら、ヒロオの胸の中で眠りについた。
の いつかの夢シリーズ

一覧に戻る
スポットナビ
スポットナビ